三島学先生の講演会へ行ってきました。
テーマは「子供の食事栄養」で中心は糖質制限でした。我が家の息子三人も糖質制限を実践していますし、三島先生の本の読者でもあるため、ご本人から話を聞ける貴重な機会にウキウキです。
川越まで行ってきましたよ
埼玉県川越市にあるウェスタ川越まで1時間半。
会場のウェスタ川越はモダンできれいな建物でした。
9:30の会場時間よりも15分前には到着しましたが、入ってみるとそこは長蛇の列。三島先生の影響の高まりと、子供の糖質制限への関心の高さに驚きます。
三島先生自身のこと
三島先生は、宮城県生まれで福岡県北九州市出身。私達夫婦は福岡市出身で2年ほど宮城県へ赴任していたこともあります。勝手に親近感を覚えますw
睡眠時間は4.5時間~6時間。私自身も短眠生活で平日は4~5時間です。考える事似てるなぁ。
最近、TV等の報道で長時間睡眠が取り立たされていることに違和感を覚えるとのこと。何か産業的な裏がありそう、と。私も相次いで睡眠系のベストセラーが出たことを不思議に思っていました。自分が睡眠に関心があるから、よく見かけるように感じるだけかとも思いますけど。
基本的には1日1食。夜11時位の遅い時間に肉と焼酎を欠かさないそうです。ビタミンCを摂るための葉野菜は塾生向けのサラダを作ったときに一緒に食べていて、寝る直前には野菜を食べるのは避けるべき。うなされるからというのが理由でしたが、そのメカニズムはわかりません。。
また、御年66歳にして老眼鏡が必要なくなった(!?)そうですよ。これが糖質制限のおかげと言われても、にわかには信じがたいほど。。断定はされていませんでしたけどね。
講演後に間近で質問させて頂きましたが、肌もつややかで元気ハツラツでした。さすが長年食事と向き合って来られただけはある。
子供の糖質制限
子供はもともと大人しい。もし野生で子供が騒いでいたら、外敵から身を守れないでしょ?という言葉が説得力ありましたね。
騒ぐ子供をなだめるのにお菓子を使っていては、糖質で気分がハイになることと、その後の低血糖での不機嫌を行ったりするだけ。
もちろん、子供は好奇心に身を任せて動き周り、あばれたりするもんだとも思います。子ギツネの兄弟をイメージすると、野生動物だってあばれてる。だけど、砂糖で子供を黙らせるのは、逆効果だなと改めて思いました。
ちゃんと本に書いてあることですけどね。
糖質制限自体のメリットについては割愛します。本に書いてありますし、新しいレシピ本もある。他の糖質制限本とも共通しています。
一点思ったのが、方向的に結構MECと共通していたところ。一時期MECに傾倒していたそうですが、チーズについてはカゼインの影響を問題視されていることと、MECを誤解してビタミンCとしての葉野菜を摂らない人が多いことから、「MEAL」という言葉を提案していました。
Meat / Egg / Added / Leaves というように、葉野菜を摂ることとチーズを避けた表記となっています。”Added”は「fats for cooking」調理用油脂と補記されています。
チーズ摂るならプロセスチーズではなく、より添加物の少ないナチュラルチーズをと補足されていました。
私はたまたまプロセスチーズの味は苦手で、どちかと言うとナチュラル派。ナチュラルチーズの方が乳酸菌の酸味があって食べやすいです。でも、やっぱり量を食べるのが難しく、最近は卵の量を増やすなど他の手段を試しています。
でも子供たちはチーズ好きですね。卵と組み合わせると良く食べるし、間食にも食べさせやすいです。2歳の三男も徐々にチーズ好きに。あとはイリコを上手く食べさせたいところです。DHA/EPA摂れそう。
その他のトピック
糖質制限をしている学生が陸上短距離で良い成績を納めたという話題。短距離のような瞬発力では糖分(グリコーゲン)の方が有力だろうという予想に反した結果に、江部先生も驚かれていていたそうです。
糖新生の生成量は限られていて脳や赤血球などの必要量を超えて運動用の糖まで作るのは難しそうです。本当に厳密に糖質制限していたのならば、本当にケトン体か脂肪酸の力なのかも…。
「野菜には毒がある」という話題で、野菜にしてみれば食べられないように戦略を練っているんです、という解説は多くの方に納得がいったんじゃないでしょうか。同様の解説は「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」にも書いてあり、私自身スゴく納得がいきました。
植物側の立場に立てば、種を蒔いてもらうための果実や受粉させてもらうための蜜であれば、無償で提供する価値はあるでしょう。でも、葉っぱ本体や根っこなど、自分自身が食べられるのは困るはず。食べられないように苦味などを持つのは当然の生きる知恵です。
だからこそ雑草なんてそのまま食べられたものではなく、野菜を食べられるのはたゆまぬ品種改良の努力があったから。そんなことを思うようになってから、自然の恵みとして野菜をたくさん食べようという主張には、違和感を覚えざるを得なくなってしまいました。
とはいえ、人間はビタミンCを合成できませんから、1番身体に負担のない摂り方を考えていきたいですね。
まとめ
糖質制限に取り組みだして割と早い時期に読んだ三島先生の本。我が家の食事を見直すきっかけになった重要な本の一つです。恩師にはじめてあったような(変な表現ですが)、感慨深い気持ちでした。
三島先生は、糖質制限だけでなく食事に関する多くのご意見をお持ちのようです。様々あるなかで最も大事で取り組みやすい糖質制限を中心にお話されていましたが、講演の中で度々他の要素も出てきていました。
添加物、食事回数、食事の中の毒、などなど…
もし飲みに行って焼酎を交わせたなら、きっと話は尽きることないだろうなと思います(笑)
改めて食事を大切にしたいなと思えるいい講演でした。