最後のSTEP.3では、食事の回数を減らし勝手に痩せる生活を定着させます。
現代の生活における頻繁な食事の回数を、人間という生き物の本来の適正値へ戻して消費モードに入る時間を増やします。そうすることで、インスリンの効き目が落ちている状態(インスリン抵抗性)を正常に戻して、インスリンにより設定された体重(セットポイントと言います)を落としていきます。
このインスリン抵抗性が変わらないままだと、食事を減らしたとしても、どうにかセットポイントを守ろうと代謝の方を落として辻褄が合わせようとしてしまうようです。痩せないばかりか、身体の修復がままならなくなり、体調まで落ちてしまうということです。
このインスリン抵抗性を改善する現時点で最良の方法がファスティング(断食)です。
ファスティングの準備が整った
STEP.2で糖質を抜いた生活に慣れたなら、1食を抜くぐらいであれば我慢できるようになっているはず。
お腹が空いたとしても、きつい空腹感や欠乏感ではなく、なんとなく食べたいなぁ位に減少しているのではないでしょうか。
糖質制限をはじめてすぐは大きく体重が落ちると思いますが、それは主に水分。血液内の余分な血糖が減ることによって、血糖に結びたいた水分が排出されたことが理由とされています。その後脂肪が徐々に減り始めます。
しかし、余分な血糖が減ることで太りにくい食事にはなっていますが、ジワジワ減る体重がストップすることも多いのではないでしょうか。
ここまできたら、間欠的ファスティングを行う準備ができたんだと私は考えています。
生活に間欠的ファスティングを取り入れて脂肪代謝する時間を増やし、インスリンの収支バランスをリセットしていきます。
ファスティングを日常に取り入れる。
間欠的ファスティングをはじめるにあたっては、朝抜きを週2,3取り入れて様子を見て、朝昼抜きを週1入れられるようにしていくことを当面の目標にします。
まずは朝抜きから始めるのが妥当なハードルではないでしょうか。
もし、あなたが朝ごはんを食欲がないのに無理矢理食べているとしたらそれは好都合。さっさと止めて、昼食までを消費モードにしてしまいましょう。
逆に、朝ごはん大好きなあなた!
私も朝ごはん好きです。
ですが、朝ごはんを食べたくなるのは長年の習慣によるところが大きいです。グレリンという空腹感を作るホルモンは、時間を記憶する作用があるそうです。規則正しく生活してきたことで、朝ごはんの時間に必ず空腹を感じる身体になっているということ。
このリズムを意図的に崩してやれば、朝ごはんは食べなくても平気になります。週1からでもはじめてみて、徐々に回数を増やしていきましょう。
朝昼抜きについては、朝抜きが定着してからやってみてもいいと思いますよ。いずれにしても体調を見ながらやっていきましょう。
間欠的ファスティングの注意点
間欠的ファスティングは、食事の全体量を減らさないことが大事です。普段はきっちり食べておいて、1食をスポッと抜くようなイメージです。
早く痩せたいからと普段から食事量を減らすと、これまでのカロリー制限ダイエットと同じで身体がECOモードに入って痩せなくなります。そこからは慢性的な栄養不足と不満足の日々。食事を戻すとリバウンドという末路です。
貯蓄モードと消費モードは、元々セットで動作するようになっています。消費モードで身体のメンテナンスが行われる以上、貯蓄モードに入れっぱなしで生きることは大きなリスク。
逆に、貯蓄のときに必要な栄養素を十分摂らなければ、消費モードの材料がなくなってしまいます。大食いする必要はないですが、いつも通りの十分な栄養を摂ってください。
間欠的ファスティングは、生活に浸透させないとダメ。一発やって結果が出るものでもないし、それで終わりでもない。収支バランスはずっとキープしなければ意味がありません。だから、日常の一部として継続し続けるんです。
ダイエットの本来の目的は体重の数値ではないはず。キレイになりたい、かっこよくなりたいというような本来の希望があるはず。そのためには肌や髪を瑞々しく保ち、老化を防ぎ、元気をキープしながら痩せたいですよね。
身体を消費モードでメンテナンスしながら、適正体重を目指していきましょうっ!
おわりに
以上が私の現時点でのダイエットにまつわる理解です。
冒頭に述べた通り、様々な方法論が提案されていますが、ご紹介したSTEPを踏んでいくことは共通的にやるべきだと思います。それぞれの方法の説明の中でも似た話は出てきます。
適度な糖質を減らして余分な脂肪の材料を減らして、糖質への過度な欲望から逃れる。
そして、間欠的ファスティングで食事回数を減らし、消費モードを取り戻し、もともとの身体が持っている最適な貯蓄と消費のバランス、つまり適正体重を手に入れるということです。
糖質を減らしながら必要十分な栄養を保つ方法が、MEC食、パレオダイエット、完全無欠ダイエットに書いてあります。ボーンブロスは栄養を補いつつ間欠的ファスティングでの空腹感を軽減してくれます。完全無欠コーヒーも朝抜きの間欠的ファスティングの補助です。
「低炭水化物、中たんぱく質、高脂質」という栄養バランスも上記の食事に共通してみられる特徴を言っただけだとも取れます。
どれをどれくらい重視するかが若干違う、武術や華道・茶道における「流派」のようなもの。どれがしっくり来るかは個人で考えればよいかなと。それぞれの流派がそれぞれ良いことを言っていると思います。
実に日本人的な和を重んじた結論になってしまいましたが(笑)、私はホントそう思うんです。
各STEPを踏みながら「勝手に痩せて勝手に健康になるライフスタイル」を一緒に手に入れましょう!
それでは!