糖質制限をしていても、たまには甘味がほしいもの。
私自身もちょくちょくスイーツを食べたくなるし、子供達もやっぱり甘いものは大喜びします。そんなときは、低糖質なスイーツを探して食べます。生クリームたっぷりのスイーツであれば、動物性たんぱく質も取れてしまいますしね。
そんな糖質オフ食品に欠かせないのが甘味料。代替糖とも言いますね。甘味料というと、合成科学薬品のようなイメージないでしょうか。
たしかに合成甘味料という化学的に作られたものもありますが、天然に存在している代替糖もあるんです。それを生産する方法は色々ですが、出来た物質自体は天然のソレと一緒です。
今回はあやふやな代替糖に関する知識を整理してみたいと思います。
主要な代替糖一覧
まずは以下の表をざっくり見てみてください。商品の裏の成分表示で見たことがある甘味料があると思います。
表中の各用語は、後の章で解説します。解説を読み終わった後に、是非またこの表を眺めてみてください。理解を深めてもらえるかなと思っています。
大分類 | 小分類 | 名称 | GI値 |
---|---|---|---|
糖質系甘味料 | 糖アルコール | マルチトール | 35 |
キシリトール | 12 | ||
ソルビトール | 4 | ||
エリスリトール | 1 | ||
非糖質系甘味料 | 甘味料 | ステビア | 0 |
人工甘味料 | アスパルテーム | 0 | |
サッカリン | 0 | ||
スクラロース | 0 | ||
アセスルファムK | 0 |
用語について解説します
糖質系甘味料と非糖質系甘味料
ざっくり言うと、糖質とは、ブドウ糖(グルコース)やフルクトース(果糖)といった単糖、もしくはそれらがいくつも結合したものを指します。
非糖質系とは糖質ではないけれど、甘みを感じさせることのできる物質のことを指します。たとえば、糖以外の物質を結び付けた「配糖体」という物質が植物の中に存在することがありますが、その配糖体は糖以外のモノを含んでいるため糖質とは呼びません。ですが、甘い味がするため、非糖質系甘味料に分類されています。
非糖質系甘味料は、甘みが非常に強いのが特徴です。
糖アルコール
糖質の中でも特殊で、糖がいくつも繋がってできた多糖類にアルコール基をくっつけて出来たものです。
小腸で消化吸収しにくいため、血糖値が上がりにくいのがメリットですが、逆に大量に摂取すると消化吸収できず下痢になる場合があります。あと、甘みが弱めなので、砂糖よりも量を多めに摂ることになります。
エリスリトールだけが特殊で、9割以上が吸収されるが全く代謝されずに尿として排出されます。エリスリトールは、ゼロカロリーかつ全く血糖値を上げず、そして下痢も起こしにくいのです。
糖質制限の権威である江部康二さんもお墨付きの代替糖です。
糖アルコールは、糖類を原料にして人工的に作ってはいますが、化学合成から作成した後述の合成甘味料には含まれません。糖アルコールの安全性は確立されていて、WHOも極めて安全性が高いとしています。
天然甘味料と合成甘味料
非糖質系甘味料には、植物の中などに存在する天然甘味料と、ヒトの手によって化学合成して作られた合成甘味料の2種類があります。いずれも、人体では代謝できないため、ゼロカロリーで血糖値も上げません。
天然甘味料で有名なのは、ステビアとラカンカがあります。いずれもステビオシドやモグロシドという配糖体が含まれていて、強い甘味がします。
合成甘味料で、最近よく使われるのはアセスルファムKですね。アスパルテームのように熱に弱いといった弱点がなく、かつ安価なので採用が増えています。
合成甘味料は「自然界に存在しない」や「副作用が認められている」などで安易に批判する意見もありますが、自然界にも危険なものもありますし、副作用が発生するものなんていくらでもあります。砂糖の危険性は糖質制限実施中のみなさまなら、よく理解しているはず。
合成甘味料には、副作用の発生しない量のさらに1/100という使用量の上限も決められています。砂糖で発生することが明確なリスクと、合成甘味料の潜在リスク、どちらを採るかは一考の価値ありです。
ま、そもそも甘みを控えられるのが最も良さそうですけど。
GI値
GI値とは、Glycemic Indexと言って、血糖値の上昇度を示す値です。ブドウ糖を摂取した時の値を100としたときの相対値で、代替糖に限らず色々な食材で評価されています。
要は、値が小さいほど血糖値が上がりにくいよ、ってことです。
まとめ
今回は、糖質制限中に目にする代替糖について概要をまとめました。
これら代替糖のメカニズムなどを調べだすと、かなり奥が深く難解です。化学が嫌いな理系出身の私にとっては、理解を深めようとすると逆に深みにハマってしまいました。。
そのため、今回は低糖質スイーツなどによく出る代替糖を中心に、「何モノかがわからない不安」や「普通の砂糖ではないことへの恐怖」といった根拠のない恐怖の解消に役立つトピックを中心に記載したつもりです。
ここの内容を覚えておけば、店頭での成分表示に納得・安心して買い物ができるのではないかと思います。
さらなる情報が欲しい方は、コメントくだされば記事に起こします。
是非、ご一報ください!
我が家で使っている甘味料
結局、我が家では安全性と使いやすさ、スーパーなどでの手に入りやすさを考えて、エリスリトールを使っています。江部康二さんお墨付きであることも理由の一つです。
エリスリトール100%のモノも使いましたが、我が家ではラカンカを組み合わせた「ラカントS」が自然な甘みに感じたため、こちらを愛用しています。
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価格:1,720円 |
シロップタイプはハチミツやメープルシロップの代わりとして使っています。
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価格:431円 |
甘味料とうまく付き合えることを目指して。
では!